お客様の声

島根県松江市Iさま

 

 

国宝松江城。その城下の街並みは約400年の歴史を重ね、その風情を今に伝えています。
すぐ近くには全国屈指の宍道湖が広がり、歴史と自然が暮らしに息づいています。
その城下町で学生服や婦人服を販売するフタバヤは、大正15年に店を構えた老舗。
現在、若い世代の5人家族のお住まいも兼ねています。
2024年12月、FP住宅相談所を利用して店舗兼お住まいの建て替えを叶えたI氏ご夫妻を訪ねました。(リポート:フリーライター 山根み佳)

 

【Iさまのマイホーム紹介】

歴史有る街並みの中に建つ次世代につなぐ家
コンペ締切日:令和6年2月2日(金) コンペ参加企業数:3社指名コンペ

完成引渡日:令和6年12月13日
受注企業:有限会社 大廣建設
延床面積(住居部分):29.2坪

 


最初のきっかけ

 

Q.立て替えをすることになったいきさつからお話いただけますか?
(夫)アパートに住んでいたのですが、子どもが大きくなってきて、このままずっとアパートというわけにもいかないので家を建てようと思いました。土地を探すところから始め、いろいろ見たのですが、いいところがなくて。結果、両親が経営している店舗を、店舗兼自宅に立て替えることにしました。


Q.奥様も同意されたのですか?
(妻はい。ここは駅にも歩いて行けるし、自然も豊かで便利さもあって、とても立地がいいと思いました。子どもが3人いて、夫の両親とも近いので力になってもらいたい気持ちもあって。


Q.昔ながらの町屋造りは間口が狭く奥行きが深い特徴があり、立て替えにはご苦労があったのでは?
(夫)そうですね。何から考えていいのかわからなくて、きちんと検討しようとしていたタイミングでFP住宅無料相談の新聞広告を見たんです。それで思い切って話を聞いてみようというのが最初で、2年前の春のことでした。


Q.FP住宅相談所に行ってみての印象は?
(夫)まず僕たち夫婦の考えを聞いていただいて、それに対して、「FP住宅はこういう仕組みですけど、よかったらどうぞ」というスタンスだったので、とても相談しやすかったですね。


Q.他所の相談所にも行ってみようとは思わなかったのですか?

(夫)思わなかったですね。ハウスメーカーの新築見学会は行っていましたが、家を建てる相談はFP住宅だけでした。他にもいろいろありますが、FP住宅さんは家だけではなくて、家計のやりくりを含めて相談できるというのもあったので。そもそも、どれくらいの家を検討するのか、我が家の食費だったり保険だったり、そういうものが適切かどうかもか知りたかったので。

Q.具体的にFP住宅相談所にお願いすることにした決め手はどこにありましたか?3つ理由を上げてください。
(夫)1つ目は、実績があることでした。中央新報が発行している「生活情報応援紙りびえーる」で萬代さんが担当する家計相談の記事をよく読んでいて、萬代さんのことを以前から知っていました。
2つ目に、我々が情報を得たいときに、無料相談の新聞広告が一番に目についたこと。
3つ目に、FP住宅相談所のホームページに、このような対談形式でお客様の声が載っていたので、どのような感じで相談できるのかを読みながらイメージできました。

 

Q.実際に萬代さんのところでカウンセリング、ライフプランニングがあった思います。
(夫)ライフプランについては私も職業柄ある程度理解しているつもりだったのですが、いろいろ資料もお出しして、保険の見直しの余地があるとか、客観的な意見をいただけたのはありがたかったですし、実際に見直しもしました。また、長い住宅ローンを組む際には我々が60歳になったときどうかというイメージが必要だったので、20年・30年後の姿がイメージできたのはすごくありがたかったです。でも、その何倍もありがたかったのがマイホームプラン(注:基本設計図と見積書)です。それはもう感謝しかないです。家を建てるのは初心者なのでいろいろなハウスメーカーを回っていて、いいお話は聞くのですが、いざ萬代さんに相談してみると、ここに家を建てるには乗り越えなければならない課題がたくさんあることがわかりました。自分たちで探したハウスメーカーに相談していたら、この課題がわからないまま進んでいたかもしれません。

 

家づくりで分かった課題

 

Q.どんな課題が見つかったのでしょうか?
(夫)この場所が細長い立地であるのは私たちも分かるのですが、家を建てる際に足場が組めないとかの認識もなかったですし、工事には駐車場を確保しなければならないとか、今考えれば当たり前のことですけど(笑)、全然わからなかったです。またここは準耐火地域という場所で、扉や窓はその仕様にしなければならないことで通常よりコストがかかるなどの情報もいただきました。
(妻)大変難しいところだったと思います。採光をどうするのかも。
(夫)地形が細長い一方で隣が駐車場なので、窓を付けると外から中がまる見えになってしまいます。そんな中で、予算との兼ね合いで何度も基本プランを作りなおしていただき、とても助かりました。かなり無理を言いましたが、いつも「難しいですけど考えてみます」と言ってくださって。

 

Q.マイホームプランはどのような流れでしたか?
(夫)5月に1回目お会いさせてただいて資料を出して、8月にライフプラン報告書をいただいて考えてみますと言って、きちんとお願いしたのが11月だったでしょうか。でも、お願いするのが遅い割に、翌年の4月には解体したいと決めていたので、12月で設計を一気に固めてもらった感じです。
(妻)お店で学校の制服を扱っている関係で私たちの流れだけでは進められず、工事の期間が決まっていたんです。4月に解体して、一番忙しくなる翌年の1月には間に合わせたくて。

 

Q.マイホームプランは、納得のいくものができましたか?
(夫)はい。我々が何回も作り直してもらったので、萬代さんは大変だったと思います。でも、基本的な間取りとか予算だとか、イメージできましたね。


Q.完成前には、どのような家を描いていましたか?
(夫)要望書では、長く使える家、無垢の木を使用した体にやさしい自然素材の家、断熱性が高く空気が循環できる家、その上でシンプルな家にしたいと伝えていて、ほぼ今の家です。
光の入る明るい室内で、できるだけメンテナンスのかからない家にしたいというのもありました。

Q.空気の循環や建築素材はお子さんのためにも考えたいところですよね?
(夫)前のアパートは湿度が高くて、窓の結露などもあってカビが生えやすいような環境だったのもあるんです。
(妻)決して体にいい環境ではなかったですね。今は木の香りがして気持ちがいいし、体も楽です。真冬でもエアコン1台で温かいのが嬉しいですね。

 

コンペと提案内容

 

Q.今回、FP住宅相談所から3社を紹介されてのコンペ形式だったのですが、3社にはどのような印象を持ちましたか?
(夫)今回は同じマイホームプランで3社の指名でコンペをしたのですが、それぞれに特徴があり、基本に添って、ハウスメーカーさんがさらにアレンジしてくださった感じですね。中でも足場の建て方に特徴があり、3社違っていました。
(妻)まず、解体が何より難しい山場でした。町中の細長い地形で、足場を組むことが技術的にもかなり大変だったらしくて。
(夫)I社は立地条件により足場が作れないと判断されて、土地の中に足場を建てることで横幅が1メートルくらい狭い設計でした。ただ、その狭い中でも、しっかりと暮らせるような提案をしてくださったのが特徴的でした。
S社は土地の中に足場を建てるのですが、足場ぎりぎりに壁が作れるので土地の横幅は使えますというプランでした。木をふんだんに使った古き良き家で、防火の観点からキッチンを仕切るスタイルで、リビングが狭くなるかなという感じでした。大廣建設は、隣の駐車場に入るのですが、車を止めるぎりぎりのところに足場を組むので、土地を最大限に生かした設計でした。それに加えて、リビングから2階の階段へ続く部分を吹き抜けにするご提案もいただきました。担当者の方も相談しやすかったです。

 

Q.その3社で大廣建設に決めた理由はどこにあったのでしょうか?
(夫)萬代さんからは、各社のエース級の方を担当としてご紹介していただけることで、そういう意味では3社とも素晴らしい担当者でした。
中でも、大廣建設の担当者は特に相談がしやすかったですね。何より、提案していただいた設計が我々の描いていたものに一番近かったということ。そして、理想と現実は違ってできないところもある中で、我々の無理を何とか聞いて提案してくださったというところですね。

 

Q.その大廣建設に、要望はありますか?
(夫)しいていうならば、設計の時点で外壁の色は緑で進めていたのですが、結構、最後の方で、景観条例の関係で緑はだめと言われたことでしょうか。それまで、緑色を前提に窓枠や店のデザインを決めていたのをリセットしなければならなくなったことですね。
もう一つは、実はここ、正面の道路から庭まで30センチくらいの勾配があって下がっているんです。それをお互いわからないまま進めていて、最後の最後のところで庭を上げてスロープを設ける話が出てきたりとか、玄関が急に2段必要になったりとかありました。最初から分かっていたら、庭ももう少し広くできたかも知れないし、玄関のデザインを考えられたよねと思ったのはあります。ですけど、そこからちゃんとリカバリーしてもらえたので満足はしています。

 

Q.コンペにしてよかった点を教えてください。
(夫)まさに、3つの設計パターンを拝見することができ、その中から自分たちが選べたのは大きくて、もしコンペをしないで最初に出会ったメーカーさんと話を進めていたら、もっと狭い家しか建てられなかったかもしれません。いろいろな選択肢の中から自分たちが選べたというのはよかったと思います。1社だけだと、どうしても1社の良さしか伝わってこないのですが、比較することでメリットとデメリットがより見えてくると感じましたね。また、I社の提案だと地盤改良に700万円くらいかかるというお話でしたが、他の2社はそうではなくて、地盤改良にお金がかかる可能性を踏まえながら大廣建設と話を進めることができたのもよかったです。
(妻)地盤の状況は、前の家を壊して実際に計ってみないとわからないというのが大前提だったんですよ。

 

Q.ドキドキですね!
(妻)そうなんです!
(夫)もし地盤で700万円かかるのだったら家を建てれないかもしれませんという話をしながら、ちょっと後戻りできるように契約することができたんです。つまり、契約はするけど、地盤の検査をしてみて本当に700万円かかるのであれば、図面からやり直しますということを契約の中で話ができたということです。担当者も「本当に700万円かかるなら考え直しましょう」と言ってくださっていたので。
(妻)その点もすごく私たちの立場を思ってくださって、寄り添ってくださっていました。
(夫)それと、図面だけじゃなく、足場や解体費の比較もできましたね。解体費も3社3様でした。大廣建設と他の2社の間には、160万円の差がありました。その差は大きかったですね。
実は、最終的には3社のコンペにしましたけど、計6社紹介いただいていていました。自分たちで選んだ3社を見た後に、「どうですか」と聞かれ、「いやこうなんです、他にもありませんか」と言ったら追加で3社ご紹介いただき、結局、萬代さんのセレクト3社でコンペをして、最後に出会った会社を選んでいるので、我々にしたら、とてもラッキーでしたね。

Q.長年の経験で、お客様の好みをよく理解してマッチングしてくださるのもFP住宅相談所のいいところですね。
(夫)そうなんです。「Iさんのところだったら、ここもお話聞かれた方がいいかもしれません」と、我々に合った先をご紹介いただけるのでとても助かりました。最後、大廣建設に合っていなかったら、もっと狭い設計になっていたかもしれないですね。

Q.逆にコンペのよくないところは?
(夫)コンペ以外のことを経験していないので、デメリットは思いつかないですね。
(妻)3社でちょうどいいボリュームでしたね。そこは萬代さんがおっしゃってくださって。あまり多くても迷っちゃうし、コンペでの数が多くなるのはデメリットかな。きりがなくなっちゃいます。
(夫)これでコンペ10社とかだったら疲れていたと思います。

 

FP住宅相談所について

 

Q.FP住宅相談所のいいところはどこでしょうか?
(妻)「おそらく担当者の人柄も、奥さんに合いますよ」と、私に合う人を萬代さんが融通をきかせてご紹介くださったところですね。
(夫)萬代さんは、その辺をとても大事にしてくださった気がします。ほぼ奥様の意向です(笑)
(妻) 現実では難しいなか、地盤や解体の問題、予算もあるなかで、それでもこれくらいはやって欲しいというのを持ってきてくださいましたね。おっしゃることもしっかりしていたし、安心感もありました。

 

Q.FP住宅相談所のよくないところは?
(夫)あまり営業っ気がないので、萬代さんのスタンスが物足りないと感じるお客様もあるかもしれないですね。こちから聞いたらお答えいただけるスタンスなので、我々はどんどん聞く派だったから問題なかったのですが。
(妻)控えめに、「じゃあ、こうしますか?」みたいな。ガツガツ感が本当になくて。それがいいところでもありますよね。

 

Q.全体を振り返っていかがですか?住んでみての感想は?
(妻)本当に思い描いていた家ができて、住み心地もよく温かみを感じる家になったと思っています。ここまで本当に大変で、途中嫌になったときもあったのですが、今はそれを忘れるくらいの生活ができています。
萬代さんから始まって大廣建設の担当者さんも、関わってくださった皆さんがとてもいい方ばかりでした。周りの協力がないとこんな大変なところで建てられなかったのですが、ご近所の方も協力してくださって、作業が止まるほどの問題もなく、これくらいまではという私たちの希望も叶えて建ててくださって、本当に感謝しています。
また、子どもたちも気に入っていて、彼らにとって家ができたことはとっても大きかったかなと思います。場所が変わることで気持ちが揺れるかなと心配しましたが、そんなこともなく、おじいちゃん、おばあちゃんもいて、家族がしっかり固まってきたかなという感じがしています。
(夫)だいたい家を建てると、ああしておけばよかったとか出てくると覚悟していましたが、ほぼない、いい家ができたので、本当に満足しています。温かいし、光は入って明るいし、空気はいいし、とても住み心地がいいです。逆に外に出たくないくらいです。両親も新しい店舗に満足しています。

Q.評価でいうと何点くらいですか?
(夫)今のところ、「こうしておけばよかった」が見つからないので、100点です。
(妻)何かあっても、担当の方がすぐに対応してくださるというのもあって、ちょっとしたこともすぐに聞けますし安心感があります。家は建てたら終わりではなくて、そこからが長い付き合いですよね。そういう点を大廣建設自体も大事にしているということなので、この先、お店も含めて子どもたちに安心して継いでいけると思います。

 

Q.いろいろなことが期待を超える対応でしたね。
(夫)そうですね。本当にこの家を建てるのは大変だったと思います。家だけじゃなくて店の部分もあるので、それだけでも萬代さんに、「技術的に相当大変な家」と言われていたし、大廣建設の担当者さんにも、「契約取れて嬉しいより、正直、不安の方が大きい」と言われるぐらいでした。今、100点の家が建っていますけど、これを100点にするには普通の家を建てる以上の難しさだったと思うので、そういう意味でも、相当期待を上回っています。
(妻)いろいろありました。家は簡単に建てられるものじゃないですね。それをしっかりと萬代さんと大廣建設の担当者さんがサポートして伴走、支援してくださったのはありがたかったですね。萬代さんは、解体しているときも気にかけてくださって、何度か見に来てくださったんですよ。もう萬代さんのステージは終わっているのに、その辺は人間性というか、そこで終わりじゃないというビジネス以上の関わりも嬉しかったです。

 

Q.FP住宅相談所をよりよく利用するコツは?
(夫)遠慮なく相談するというのはあるかもしれませんね。それに応えてくださる方なので。思ったことが言えなかったりするケースもあると思うのですが、自分たちで抱え込まないでこうしたいということをしっかりと伝えると必ず応えてくださるので、その都度、素直に相談することだと思います。ラインとかでも連絡させてもらえるので、連絡がつきにくいということもありませんでしたし。
(妻)それ大事!本当に考えることが多かったので、その都度、連絡が取れることはとてもよかったですね。家が建つまでに、相当悩みましたから。

 

Q.FP住宅相談所への期待、要望、エールは?
(夫)長く続けてもらいたいということですね。萬代さんのように設計もライフプランも両方ができるプランナーはあまりいらっしゃらないんじゃないかなと思うので、そこを強みとしてぜひ、これからも頑張っていただきたいですね。
(妻)家を持つことは、建物だけを建てるんじゃないんだなって学びました。萬代さんには、お元気で、できるだけ長く続けていただきたいです。

 

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